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開発グループ がむしゃら奮闘記

新架台開発の背景

新架台開発の背景

髙橋 眞剛

「シンプル・レイ」工法は、特に建築のプロの方から「いいよね。」という声をいただく一方で、一般のお客様からは「ちょっと高いかな」というお叱りの声を頂くことがありました。

残念ながら両方とも事実でした。お客様の大切な家のことを考え、手間を掛けてまるでオーダーメイドのスーツを作るように受注後に設計をしていましたので、価格の面では応えきれない部分がありました。

しかし我々には、「太陽光発電をより多くの家庭に普及させる。」という使命があります。
それこそが、エネルギーの真の意味での分散化につながると思っているからです。
その為に、どうにかしてこの価格について解決したいと考えたのが、架台をフルモデルチェンジしよう!と思ったきっかけです。

新架台開発の背景

その手法として設計工程に着目し、フルオーダーからセミオーダーへ、さらに、より軽く形状的に応用の効くアルミ部材へのシフトを選択しました。

これは、将来的にも安心して設置ができ、よりお客様に支持される工法になるために、必然の意思決定だったと感じています。

がむしゃらな道のり

Ver.1

杉村 健吾

新架台の設計コンセプトとして、
・アルミ製で超軽量化を図る
・どのようなパネルにも適合する
・十分な強度を満たす
この3点を大きく掲げていました。

これまでの架台は殆どが鉄製だったため、アルミの調達ルートが確立されていませんでした。 従って、まずは私たちの設計思想に寄り添い、協力していただけるサプライヤー探しからのスタートでした。 鉄素材も含めると数十社もあたり、時間がかかりましたが信頼しあえる パートナーに巡り会えました。

杉村 健吾

ここから多くのTry & Errorが始まりました。 全体で10数種類ほどの部品を使いますが、1部品につき10回は設計図を描き直したと思います。 架台は実寸でサンプルチェックができるような商品と違い、屋根で施工してみるまで正解がわからないので 部材が出来上がっても『本当にこれで良かったのか?』という気持ちがありましたね。

そして迎えた第一号の施工は弊社の代表宅でした。そうです、これ以上にない実験台! 従来の架台を取り外し、古くなった屋根材をガルバリウム鋼板でカバー工法をしてからの設置でした。

不安もありましたが、無事に取り付けることができました。 もちろん幾つかの課題は発見されましたが、アルミ材を用いた軽量化と十分な強度の両面を確保し、 施工現場で屋根条件や設置条件により適合させられるフレキシブル性も発揮し、 尚且つ価値に見合う価格におさめる、 という大きな目的の実現にこぎつけました。

田中 詩織

私がメンバーに加わった頃のメインテーマは「軒固定をもっともっと強く!」でした。しかも新しい方法で挑戦してみよう、と。 そしていきなりこの設計を任せてもらいました。3Dキャドを使っての複雑な設計は初めてでしたが、折角いただいた機会です。 最新ソフトを駆使して設計し、何度も何度もプレゼンしました。 結局は当初と異なる手法で造ることになり、私の案は商品化されませんでしたが、議論と試験を重ねて完成した固定金具は誇らしいものになっています。

また、自社に導入された3Dプリンタでのサンプル製作や、引き抜き強度試験機のオペレーションも担当しています。 低コスト且つスピードアップされた環境で試行錯誤を行うことで、小さい金具や部品までより質の高い設計となっています。

田中 久也

新架台開発には少し遅れて入ったのですが、チーム結成時は既成部材を活用していた架台を、 「ゼロから完全オリジナルの架台を作る時が来た!!」みたいな勢いでスタートしたと聞いています。

私の担当である金具の中で、瓦用の隅棟金具には本当に苦労しました。

隅棟金具は、見た目より強度がとても必要な位置づけになります。 金具が接する屋根面2面を繋ぎ支える重要部位ですので、強度、形状、コスト、そして美観性までこだわり抜きました。

例えば形状面では、過去のデータを再度書き出し、図面化し、汎用性のある大きさを2種類まで絞り込むことが出来ました。 屋根の勾配別に固定用パーツを設計し、組上げ式の金具にする事により輸送時に問題になる大きさの事を考えコンパクト化にも取り組みました。 一番苦労した部分ですが、その分思い入れのある金具になっております。

奮闘は続く~イノベーションを止めるわけにはいかない~

タイ工場

田中 久也

私は前職も含めてこれまで色々な工場を見てきました。先日は、海外工場の視察にも行く機会を与えてもらいました。

それら出会った製造過程の中で、今はまだ「シンプル・レイ」に採用していない加工(鍛造)方法を是非試したいと思っております。
より強度が出て、形も美しい物が出来上がる事は世の中にある商品を見てもわかるので、是非挑戦していきたいです。 鍛造で金具のイメージが全て変わる!のです。

髙橋 眞剛

我々開発チームには、常に3つの視点が必要です。

1)より設置しやすい価格という声に応えるお客様目線
2)さらなる安全性を追求する技術目線
3)施工性の向上を図る施工目線

それはそうだろうと思われるかもしれませんが、それぞれは二律背反の関係になっています。その中からさらに良いものを考えるためには、すべてを知り何度も自己否定を繰り返さなければなりません。3Dプリンタや流体の解析ソフト、引張などを駆使し、3つのバランスをとるための改良を日々行い続けています。

黒田 浩明

「どんなメーカーやパネルを設置するか?」より「屋根面に加工せずに、どこにどのよう設置するか?」をテーマに日々取り組んでいます。
ご存知の通り、住宅における太陽光発電システムの設置数は年々増えており(※2015年度末時点の普及率5.6%・約150万世帯)、 我々においても、お蔭さまで約3200棟の設置実績があります。
もちろん、それ以上に多くの屋根を拝見してきました。屋根には様々な形状、材質、軒形状や建物の造りがあり、大げさに言えば、二つとして同じような形状がありません。伝統的な家屋から最近のデザイン性が高いものまで、本当に人間と一緒で知れば知るほど「まったく様々だなあ」と。
そんな出会いを楽しみつつ、「もう新しいパターンがないね」と言える日が来るまで奮闘して行く所存です。
「屋根よ!待っているぞ!」

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